あの狸ウナコンダを釣ってから鰻には満足したのか、その後はスッポンのオンパレード。

ハエナワで獲ると言い出した旦那に、私はこう言う。

 

私「えーハエナワ?手づかみでいいやん!手づかみで獲れるんやしさー、手っ取り早いし!」

 ※あ、獲るん旦那ですww

旦那「いろいろ試したいねん」

 

罠、釣り、置き針、手掴み、

全部実績はあるので、残すはハエナワのみ。

確かに手掴みだとサイズ選べるし見つけたら確実やし手っ取り早いけど、色んな条件に左右される。

雨降り後の濁った川では通用しない。透き通ってないと潜った時に見えないのだ。

あとは水量多かったり曇ってたりすると石の上で休んでる確率も低い。

 

こういう時は、ハエナワだという。

旦那「釣竿やと3本出しても針3つやけど、ハエナワやと針20本仕掛けられるからその分確率も上がる。」

 

と言い、人間用の鶏肉を炎天下で放置する旦那。

餌を腐らせて爆臭作戦だ。

 

くっさい餌を車に積んで、

そこそこ広い川に、

餌を沢山仕掛ける。

 

大変そう…。

 

と思いきや、私が歯医者に行ってる間に、巨大なスッポンが2匹もかかっていたようだ。

残りの針は、鯉・鯉・鯉・鯉・鯉・鯉・鯉・鯉(笑)

鯉って肉食べるんや…。(°°;)

 

スッポンの調理法も昔からだいぶ進化した旦那。

スッポン鍋の場合、

獲れ始めた当初は、ただただ肉を長時間煮込むだけだった。

 

美味しいけど、時間もかかるし、肝心の肉は味が抜けて脂も溶け出る。

おまけに肉がほろほろになり過ぎて食感が失われるのだ。

 

今からここに載せる調理法は、旦那が確立した最高に美味しいと思う調理法だ。

 

NAKANO式とでも言っておこう(笑)

 

まずは、

①捌いた肉を湯引きして1週間漬け込む。

2匹分を…
塩と生姜とたまり醤油に、漬け込む

②1週間後、爪と甲羅と腹骨を圧力鍋で煮て出汁を取る。(日本酒と水で)

③漬け込んだ身を②の出汁と日本酒で30分煮る。(圧力鍋は使わない)

④スッポンの味を引き立てる程度に生姜とたまり醤油で味付けし、完成

 

身を煮る時のポイントは、高温で煮る!ダラダラ煮ない!灰汁を取る!

ん?

30分やと身が固いんやないかって?

生姜の酵素で漬け込んだ身はすぐに柔らかくなるのだ。( ̄∀ ̄)

しかも、煮込み時間が短いから味もしっかり入ってる。

野菜はシンプルにネギとしいたけ!

  

内臓は、これも別の味付けで1週間漬け込む。(これも生姜と醤油ベース)

食べる時は5分程煮て、食感を存分に楽しむのだ。

膀胱以外の内臓は全て食べる。精巣もペニスも、腸も胃も、肺も肝臓も、心臓も。

もう、美味しくて、幸せで、身体と心が満たされる感じ。

生き物への感謝の気持ちを強く感じる。

  

旦那「スッポンも鰻と同じで、捌いてすぐに料理する店ばっかりやけど、

新鮮やからとか、臭くなるとか、勝手な思い込みが広がってるだけやと思うねん。

鰻もスッポンも実際臭み出-へんし、肉やねんから寝かした方が熟成されるに決まってる。

柔らかくなるのと、味が浸み込むのと、煮込み時間が短縮されるのと、3大メリットしかない。」

 

うーん、せやなー。寝かせて臭いと思った事ない。

とりあえず、次は雑炊に集中させて。

スッポン雑炊

極め付けは卵。

完全自己責任だが、雑炊のご飯にスッポンの生卵をぶっかける。

これが濃厚でうまいのなんの!鶏の卵が牛乳やとしたらスッポンの卵は生クリームや。

 

旦那「スッポンの魅力は、不思議とだんだん好きになっていく事や。

調理法のレベルが上がってきたのもあるやろけど、食べれば食べる程好きになる。

これが虜ってやつか?」

 

 

スッポンが人間の女やったら絶対敵わんやん…。

 

知れば知る程魅力的で、(煮れば煮る程美味しい出汁が出る)

飽きるどころか、一緒にいればいるほど好きになる。(食べれば食べるほど好きになる)

たまにセクシーなドレスでこれまたイチコロね。(たまに唐揚げで胃袋を掴んで離さない)

スッポンの唐揚げ(唐揚げ界でダントツNO1)

 

ところで、旦那とこんな会話をした事がある。

 

私「この世で一番おいしいと思う食材は?」

旦那「スッポンの脂やな!」

私「石鯛の脳天エキスよりも?冬のカワハギの肝よりも?」

旦那「石鯛もカワハギも美味しいけど、あれは濃厚でグッとくる単調なうまさやん?

スッポンの脂はそれに加えてえもゆえん味がせーへん?なんなんやろなぁあの味。」

 

くー!!こんなん書いてたらまたスッポン食べたくなってきたやん。

貴重な貴重な、食材やのに。

 

今シーズンは、もう冬眠に入るのでこれで最後。

ごちそうさまでした。


syuryosaisyukazoku

食材ハンターの旦那を嫁目線で綴ったブログです。 5歳の娘と2歳の息子と共に、自らの手で獲った食材で最高の調理法を追及する生活を送っています。 身動きできない檻でホルモン剤を投与され育った家畜よりも、山で走り回りどんぐりを食べて育った猪を食べたいです。 狭い所でひしめき合いながらワクチン注射を打たれ育った養殖魚よりも、海流に乗って荒波にもまれながら育った天然の魚を食べたいです。 山に行けばきのこや山菜、果物も採れます。 それらの共通点は「生きるちから」です。 感謝の気持ちを忘れず、今日も自然の恵みを「いただきます。」

6件のコメント

たか · 2021年10月5日 6:24 PM

毎回楽しみに拝読しています!
スッポン食べてみたいけど、私の地元では子供の頃(30年前)のようには捕まらなくなってしまいました。だからせめて文面で!
更新を楽しみにしていますので、これからも狩猟採集生活頑張ってください。応援してます!

    syuryosaisyukazoku · 2021年10月8日 9:43 AM

    たかさん
    コメントありがとうございます。子供の頃見かけていたのですか?自然豊かな場所だったのでしょうね。
    護岸工事をよく見かけますが、その度にスッポンや鰻の心配をしてしまいます。

えむっち · 2021年10月7日 9:32 PM

もう2行目で「ハエナワとか漁師か!」とひと笑い。
「こういう時は、ハエナワだという。」で爆笑。
NAKANO式ってなんでアルファベット表記やねんと爆死。
もうお腹いっぱいです。。

スッポンの生卵かけ、黄身だけ使ってるんですか?贅沢すぎ・・・
店でここまで出来ないのは、センスもあるでしょうが商売だからですよね。こんなんしたら何十万円とればいいのか。商売じゃなくて愛だからできるのかなと思いました。
生クリームって例えも面白いですね。クリーミーでいて少しザラっとしたような乳脂肪のような舌ざわりも近いって思いました。

    syuryosaisyukazoku · 2021年10月8日 10:17 AM

    えむっちさん
    そんなに笑って頂けて嬉しいです!しかもツッコミまでww
    スッポンの生卵は、泡立て器でシャカシャカ混ぜていますので、一応白身も使っています。
    ザラっとした舌触り…わかります!
    店で出てくる養殖のスッポンは卵を持っているのでしょうか?精巣もパンパンなのでしょうか?とても気になります。

      えむっち · 2021年10月8日 1:54 PM

      養殖でも1匹買いしたら卵入ってましたよ。生卵かけするには、天然より安心感あるような気もします。オスは買ったことなくてわかりませんが、どちらも天然の方が餌が良くて時間をかけて
      育つのでしょうから、味が濃くて美味いに違いないですね。

        syuryosaisyukazoku · 2021年10月11日 2:43 PM

        えむっちさん
        養殖と天然を同じように調理し、同時に食べ比べ出来たら面白いのですが、なかなか(笑)
        でも、鰻も全然違いますから、スッポンも同じでしょうね。

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