この間、ハンター仲間の送別会がありました。
ハンター達が集まると基本的に、それぞれが獲ってきたものが並びます。
鮮魚、猪、ガザミ、鰻、…それはレベルの高い料理ばかり。
我が家のハンターは、先週釣ったスッポンで一品作ることにしました。
今回はスッポンの味を最大限に感じて貰うべく、旦那が考えた料理とは…
◆脂スッポンの煮こごり

スッポンと塩(とわずかに醤油)のみで濃厚な出汁を取り、コラーゲンの力でブリンブリンに固めます。

ちなみに、 旦那が取った出汁は、たいがい冷やすと固まります。笑
肉の層には濃厚な脂も。
実はこの個体、甲羅が薄かったのですが、期待以上に脂が乗っていて、肝の色もオリーブ色?のような、最高級を象徴する色でした。

口の中の温度だけでトロけ、スッポンの滋味深い味がジワジワ広がります。
肉の層がストレートに主張し、後から甘い脂が舌に残ります。
目を瞑って、感じながら食べたくなる、気持ちのこもった一品でした。
ご馳走さまでした。
次の日のご飯は、これ。
◆スッポンのそぼろご飯

そして、、、
あかんやつ出てきました。

◆スッポンの濃厚モツ鍋
なんやこれ。
…最高なやつやん!
濃厚なスッポンの出汁に、脂の乗ったモツが(膀胱と胆嚢以外)全て入っており、まるで幸せの宝箱のような…
ただ内臓をドーン!と鍋に投入するのではなく、部位によって下味や煮込む時間を変える旦那。
こんな料理、340年続くかの有名な老舗スッポン料理店でも注文できひんわ。きっと。
部位によって食感や味が楽しめて、我が家の食卓は軽くスッポンパニック。
「あ〜ハツの弾力がたまらん!」
「えー、レバーにまで脂感じるんやけど!」
「ここどこ?知らんけど美味しいー!」
「あー、精巣パンパー♡弾けたー!」
そして、私の皿にだけ入っているこれは…!!!

まさか…
スッポンの…
アソコ!?
あー、
なんか、、、
生命力の強い味。
そういえば、捌いた後も心臓だけずっと動いてたもんな…
生きていた命、それを頂きました。
最後は手を合わせて、心の底から伝えます。
ご馳走さまでした。
とりあえずこの日思った事は、 死ぬ間際、最期に食べたいものを聞かれたら、私、スッポンのモツ鍋!って言うかもしれません。
んでもしそれ食べてもーたら、死なずに復活してまうと思います。
2件のコメント
えむっち · 2019年9月11日 10:11 AM
今回もなかなか強いタイトルですね(笑)
すっぽん煮込みがあまりに美味しそうで困ってしまいました。
しかしこの、奥様の京極さんばりのリアクションがあるから、
ご主人も料理にやる気が漲るというものなのでしょうね。
syuryosaisyukazoku · 2019年9月12日 12:17 PM
えむっちさん
すっぽんモツ煮込み、機会がありましたら是非食べて頂きたいです!
ですが、ここまでの脂個体に出会える事もそうないです。
京極さんを超えるリアクションをとれるよう私も頑張ります。
いつか、涙流しながら「これに比べると老舗スッポン料理店で食べるスッポンはカスや~」って言うてみたいですw