「クエ突いたから鍋しようぜ~」
有難過ぎるお誘いを受け開催した鍋パーティの食材が、、、
なんと!!
38㌔の幻の高級魚、巨大!天然!クエ!
解体後一週間の熟成を経て、最高の状態でうちへ運ばれたその姿は、
全体の写真さえないものの、
息がつまる程の脂ノリノリ個体でした。
ギットギト…
いや、もうギトギトとかいうレベルではなく、
脂の断層に、脂の霜降り!!

え!!!!!!???
脂が…白身を…侵略してる…
天然でここまで脂を蓄えられるもんなんやろか!??
溢れ滴る脂…
ちょっと待って。
脂の乗りについて疑問を持つ前に、
この怪物をしれっと仕留めそこに平然と立ってる人間について考えてみたい。
・・・。
ばば、ばけもんや~!!!!!!
∑( ̄[] ̄;)!!!
水深5mでビクビク潜ってる私が、もし奇跡的に水深20mに辿り着けたとしても、
38㌔の巨大クエと出くわしたらたぶん…
失神するやろな~。
クエの脂に見惚れている頃、
風呂場から奇妙な音が聞こえてきました…。

な…!!!???
猪をしれっと仕留め、風呂場で毛を毟るこの男…!!
こっちもばけもんや~!!!!!!
∑( ̄[] ̄;)!!!
狩猟免許をまだ持っていない旦那が、お手伝いをしながら勉強させて頂いてる凄腕ハンターのT師匠です。
なんや旦那の周りは原始人みたいな人ばっかりやなぁ。
生き抜く力は原始人、獲物の調理技術は現代人。
最強やないかぁww
あっという間に肉になる猪。

目の前で息絶えた「命」を頂いているのですから、スーパーで買う肉と比べ「いただきます」の重みが違います。
内臓から出る湯気を見ながら、忙しさにかまけふと忘れてしまっていた食への感謝の気持ちが蘇ります。
先週仕留めた熟成猪が焼きあがる頃、クエ鍋の出汁もいい感じになってきましたよ~


とりあえず我慢できないんで、猪にかぶりつかせてもらいます。
やっぱ猪は…
うま——いっっっっっっ!!!!
家畜(豚)のしつこい脂とは違い、噛めば噛むほど香ばしい猪の脂。
山でどんぐりや胡桃を食べていたんやろか?
思わず食べていたものを考えてしまう程、味わいが複雑で、余韻が残ります。
クエはとりあえず、炭火塩すだちで頂きましょうかね!!

あぶらぁ~!!!
あぁ、幸せ。
すいません、私、、
前々回の記事で脂ノリノリ石鯛の味を、「失禁レベル」だと表現してしまい、
もう、私の乏しいボキャブラリーではそれ以上の言葉が思いつきません…
「美味しい」という安易な表現に置き換えられず、
例えようのないうまさに全神経を集中させる私たち。
脂のうまさに笑い出す者すらいます…。
炙りの次は、鍋です。
わたくしなるもの、鍋というのは、出汁を獲って、白菜やネギを入れ、その他の具材を入れてクタクタになったところでせーの!で食べるものだと思っていました。
この日までは。
今回の鍋は、クエの濃い出汁でまずクエの身を食べ、その後に濃厚なままの出汁に春菊をしゃぶしゃぶにして食べます。
クエの脂が絡んで春菊がまぁうまいことうまいこと!!
白菜やネギを最初から入れると、出汁の味が変わってしまうんだとか。
目からうろこでした。
今までの人生、なんでこんな美味しい食べ方に辿り着かんかったんやろか。
春菊を食べ終わると、ようやく白菜やネギを入れ、まだ歯ごたえのある状態で食べます。
クエの脂の威力が凄すぎて、すぐにお腹いっぱいになってしまった私。
隣を見ると、骨の髄をしゃぶり続ける旦那…
「あ゛~、一生吸えるわ・・・」

この光景が、いかに最高の個体であったかを物語っています。
本当に幸せな夕食でした。
我々夫婦が、自然界を牛耳る素晴らしい師匠たちに恵まれている事、
そんな素晴らしい食材に日頃から出会える事、
感謝しかありません。
ごちそうさまでした。
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