小雨が降っていたのでひかえめに過ごす事に…。
この日は、冬に掘る自然薯のマーキングと、黒トリュフ探しです。
◆まずは自然薯探し。
寒くなるとむかごが落ちて蔓が枯れてしまうので、
今のうちに掘りたい自然薯をマーキングする必要があります。
自然薯はあちらこちらにありますが、選りすぐりのものを選びたいからです。
・蔓が太いもの
・むかごが沢山ついているもの
・土の質が良いもの
これらを総合的に判断し、枯れる前の蔓に紐を結んでおきます。
雑木林の中の沢山の蔓の中からむかごを辿って自然薯の蔓を特定するのも至難の業です。
無数のくっつき虫地獄…
こうなる事が予想できたので、シャカシャカのパーカーを買ってたのに、
“ピチピチじゃないと筋肉が目立たない”とかいう理由で着ない旦那…(╬ಠ益ಠ)
よく分からんこだわりのお陰で、くっつき虫を落とすのは嫁の役割ww
◆つづいては黒トリュフ(セイヨウイボショウロ)探し。
ここは、数年前に別のキノコを探していた時にたまたま黒トリュフを発見した、いわば黒トリュフの原点ともいえる場所です。
黒トリュフの発生域や分布などについては報告が少ないのではっきりした事は分かっていないのですが、
ナラ属や、ブナ属、カバノキ属、ハシバミ属、クマシデ属、ヤマナラシ属、マツ属などの樹木の細根と共生しており、ポルチーニが出る場所と良く似た環境に出やすいです。
我々は黒トリュフが採れる度、周りの樹木の種類・土の条件や湿度・その他環境を記憶し、分析してきた為、ありそうな場所の見当がつくまでになりました。
私「トリュフって、地球のものやと思えへん不思議な物体やなぁ…。
そもそもなんでキノコのくせに土の中にあるんやろなー」
旦那「胞子の媒介に、風じゃなくて動物を利用する様に進化したからや。
特殊な匂いを発して動物たちを寄せて、子実体を食べさせることで胞子を媒介させるんやろ。」
ってか…この匂いにつられて寄ってきたのが媒介する動物じゃなくこの旦那やった時点で、黒トリュフの進化ミスってるやん…
人間の好む匂いに進化してしまったばかりに…(╥_╥)
まぁ、トリュフを食べた旦那が山奥で野糞して、知らず知らずのうちに胞子媒介してるかもしれませんが。
トリュフの発生場所をほじくり返すと菌糸や菌糸束を傷つけて翌年以降発生しなくなってしまうので、慎重に探します。
優しく落ち葉をどけると、神々しく顔を出す黒トリュフ。
見つけた瞬間めちゃくちゃ興奮します。
ここから2週間程熟成し、“香り”を引き出していきます。
苦労して探した黒トリュフは、愛おしくて仕方がありません。
神々しい…
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