2キロサイズのすっぽんは鍋にしました。
余計なものは入れません。

酒とネギとすっぽんのみです。(今回はしいたけも)

2週間かけて泥抜きしたすっぽんを、4時間かけて丁寧に丁寧に土鍋で煮込みます。

見た目は決して華やかではありませんが、
それを口に入れた瞬間、言葉を失うのです。

うまい!!!!なんて言葉は合いません。
そんなに衝撃的な美味しさではないからです。
そして、そんな言葉で片付けたら申し訳ないほど、深い深い味がするからです。

よく、「慈悲深い味」と例えられます。

他に例えようがなく、これがすっぽんの味としか言えない味です。
胸が締め付けられるような美味しさです。
ひとくち食べると、身体に染み渡り自分の血となり肉となるのを感じます。

今回はお風呂で泥抜きしていた事で私に情が湧いてしまったのもあるかもしれません。

卵がいっぱい入っていました…

大切な命、ごちそうさまでした。

2キロのスッポンの中で唯一捨てる部位は、


薄皮、膀胱、胆嚢

それだけです。

すっぽん雑炊

鍋を食べ進めるにあたって、私にも旦那にも同じ疑問が湧き上がってきました。
それは、

これ以上のすっぽん料理が果たしてこの世に存在するのだろうか?

創業340年のかの有名な高級すっぽん料理の老舗に、2人で5万円近くも払って行く勇気はありません。
なぜなら、老舗の高級店ですら、養殖ものを使っているからです。

清流で獲れた天然のすっぽんに勝るはずがありません。

すっぽんの味を引き立てる為に日本酒のみで煮込む料理法も同じです。
コークスにより1600℃以上の高温で炊き上げる独特な調理法にこだわる老舗もありますが、
それは真似できません。

しかし、
自分の力で見つけて捕獲し、
2週間かけて丁寧に泥抜きし、
4時間かけてじっくり煮込み、
内臓や腸まで食べ尽くす我が家の調理法、

これも真似できないと思います。

私たちの疑問にはすぐ答えが見つかりました。
これを超えるすっぽん料理なんて、

存在するはずがない。

空っぽになった浴槽を見て、私たちはそう思いました。

命をごちそうさまでした。


syuryosaisyukazoku

食材ハンターの旦那を嫁目線で綴ったブログです。 3歳の娘と0歳の息子と共に、自らの手で獲った食材で最高の調理法を追及する生活を送っています。 身動きできない檻でホルモン剤を投与され育った家畜よりも、山で走り回りどんぐりを食べて育った猪を食べたいです。 狭い所でひしめき合いながらワクチン注射を打たれ育った養殖魚よりも、海流に乗って荒波にもまれながら育った天然の魚を食べたいです。 山に行けばきのこや山菜、果物も採れます。 それらの共通点は「生きるちから」です。 感謝の気持ちを忘れず、今日も自然の恵みを「いただきます。」

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